「BMWの中古車はやめたほうがいい?」という疑問を持つ人へ、メリットとデメリットを詳しく比較します。
BMWの中古車は高性能さとブランド力から魅力的に映る一方で、耐久性やメンテナンス面については意見が分かれます。
一部のユーザーからはエンジンの故障が頻発するとの声もありますが、適切なメンテナンスが行われていれば長距離でも問題なく走行できるとも言われています。
しかし、そのメンテナンスを怠ると故障が起こりやすい繊細さも持ち合わせています。
さらに、多くの電子部品が搭載されているため、その寿命にも注意が必要です。
これらの情報を踏まえ、あなたがBMWの中古車を選ぶ際の参考になれば幸いです。
記事のポイント
- BMWの中古車のメリットとデメリット
- BMWのエンジンの耐久性についての評価
- BMWの中古車を選ぶ際の注意点
- BMWの中古車購入者の口コミ
BMWの中古車はやめたほうがいいのか?
BMWは、その高級感と品質の高さから多くの人々に愛されています。
しかし、中古車市場では「BMWの中古車はやめたほうがいい」という声も少なからず存在します。
- BMW中古車のメリットデメリット
- エンジンの耐久性について
- 中古のBMWを買った結果、後悔するケース
- BMWの中古車はなぜ安いのか?
- 認定中古車の安心感と値引き、保証のメリット
- BMW中古車 購入者の口コミ
- やめたほうがいい車種
- 壊れやすい?故障率とその理由
BMW中古車のメリットデメリット
BMWの中古車のメリットとしては、当たり前ですが新車と比べて手頃な価格で購入できることが挙げられます。
具体的には、新車のBMWが約400万円からと高額であるのに対し、中古車ではその半額程度から購入可能です。
また、上級グレードや人気のオプション装備車を選ぶことが可能で、例えば「320i 新車 VS 330i 中古」「523i 新車 VS 530i 中古」のように現行モデルを選んだ場合、確実に上級グレードを所有した方が、所有欲を満たすことができます。
一方、デメリットとしては、故障率の高さが挙げられます。
JDパワー社が発行している2022年の日本自動車初期品質調査によれば、BMWは日本車と比べて故障率が高いとされています。
また、修理費用が高額になることもデメリットとして挙げられます。
特に、エンジンやトランスミッションなどの大きな故障が発生した場合、修理費用は数十万円から数百万円にも上ることがあります。
購入時の注意点としては、自分に合った車選びに時間がかかること、希望のカラーや装備・オプションが選べないこと、保証内容にバラつきがあり、購入後の故障が心配という点があります。
特に、新車登録から3年以内の中古車であれば、ディーラー認定中古車でなくてもリスクが低いとされていますが、それでも事故車や故障が無かったことの確認は重要です。
以上の点を考慮に入れ、自分にとってメリットがデメリットを上回るかどうかを判断することが重要です。
エンジンの耐久性について
BMWのエンジンは、その高性能さから世界中で評価が高いです。
しかし、耐久性については意見が分かれています。
一部のユーザーは、エンジンの故障が頻繁に起こると報告しています。
これは特に中古車に当てはまり、前の所有者の使用状況によってエンジンの状態が劣化している可能性があるからです。
それでも、適切なメンテナンスが行われていれば、BMWのエンジンは20万kmや40万kmといった長距離でも問題なく走行できる耐久性を持っています。
ただし、国産車と比較すると、BMWのエンジンはより繊細な設計となっています。
これはエンジンが壊れやすいという意味ではなく、メンテナンスを怠ると故障が起こりやすいという意味です。
さらに、BMWは多くの電子部品を使用しており、これらの部品の寿命が短い可能性があるため注意が必要です。
特にエンジン周辺の部品は、オイルやクーラントの漏れにより劣化が早まることがあります。
BMWは高性能車であり、高速道路での長距離走行に適しています。
そのため、10年間で10万キロを走行する車も珍しくありません。
このような長距離を走行した車両が多いことを考慮に入れ、購入前にはエンジンの状態をしっかりとチェックし、必要であれば専門家の意見も求めることが重要です。
中古のBMWを買った結果、後悔するケース
中古のBMWを購入した結果、後悔するケースも存在します。
その多くは、購入後に予想以上の修理費用が発生した、あるいは故障が頻発したというものです。
これらのケースは、購入前のチェックが不十分だった、あるいは中古車特有のリスクを十分に理解していなかったからと言えます。
具体的には、BMWの中古車は部品や整備費用が高く、トラブルが起こった際には修理費用が高くなります。
例えば、エンジンオイルの交換では、国産車では3,000円~5,000円のところ、BMWでは2万円~2万5,000円かかる場合があります。
また、BMWは高性能な車種であるため、正確な整備が必要で、適切に行っていない場合、故障が起こりやすくなることがあります。
特に、BMWは部品の耐久性が求められるため、劣化によって故障が発生しやすくなります。
BMWの中古車はなぜ安いのか?
BMWの中古車が新車に比べて安い理由は、主に車の価値が時間とともに下がる「価値の減少」と、修理やメンテナンスのコストが高いという点にあります。
新車を購入した時点で、その価値はすぐに下がり始めます。
これはどの車も同様ですが、高級車の場合、その価値の減少はより大きいとされています。
具体的には、BMWの新車価格は最も安価なコンパクトカーであっても約400万円を超えるため、高額車に分類されます。
そのため、新車で購入できる顧客は金銭的に余裕がある人に限られます。
こうした人々は、やはり新車を好む傾向にあるため、中古車で高額なプライスタグが付けられていると、なかなか買い手が見つからないので価格を下げていくしかないのです。
また、BMWの修理やメンテナンスのコストは高いため、それを考慮した価格設定がなされています。
例えば前述の通り、エンジンオイルの交換では、国産車では3,000円~5,000円のところ、BMWでは2万円~2万5,000円かかる場合があります。
このようなメンテナンスコストの高さも、中古車の価格が新車に比べて安くなる一因となっています。
認定中古車の安心感と値引き、保証のメリット
BMW認定中古車は、BMWジャパンが厳選した中古車で、車両の年数、走行距離、大きな事故歴がなく、整備がしっかりと行われていることが保証されています。
これらの車両は、必要な点検整備が行われ、保証期間(6か月から2年)が設定されています。
そのため、購入者は安心して車を手に入れることができます。
BMW認定中古車プログラム
さらに、BMW認定中古車プログラムには、BMW Premium SelectionとBMW Approved Carという2つの選択肢があります。
BMW Premium Selectionは、最大100項目の納車前点検と2年間の走行距離無制限の保証期間など、高い品質が保証されています。
一方、BMW Approved Carは、1年間の走行距離無制限の保証がついています。
これらの特徴から、BMW認定中古車は一般の中古車店に比べて20~50万円程度割高となりますが、その価格差は保証内容や整備の充実度によるものです。
特に、走行距離が5万キロまたは5年を経過した中古車については、故障や部品の劣化が目立ってくるため、安心のために認定中古車を選ぶことが推奨されています。
また、新車から2万キロ未満、3年以内の車であれば、車の状態も良く、一般の中古車店でも問題ないレベルの車が多いとされています。
これらの特徴を考慮に入れると、BMW認定中古車は高品質な車を求める購入者にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
BMW中古車 購入者の口コミ
BMW中古車購入者の口コミを以下に10個まとめました。
- 走りは良いが細部と信頼性の低さ、コストパフォーマンスが最悪で後悔した。良い勉強になった。
- BMWから中古の軽に乗り換えた。魅力を得られることはなかった。
- 中古のBMWはコストパフォーマンスが最悪なためやめたほうがいいと感じた。
- 中古のBMWは、すぐに壊れてしまうという印象がある。
- 中古のBMWは、何か不具合があるのではないかと不安だったが問題なかった。
- BMWの走行性能は本当に素晴らしい。中古でもそのパフォーマンスは変わらない。
- 中古のBMWを購入したが、内装や外装の質感は新車に負けない。高級感がある。
- BMWの中古車でも、ディーラーのアフターサービスが充実しているので安心して乗れる。
- 中古のBMWでも、エンジンのレスポンスやハンドリングの良さは他の車にはない。
- BMWの中古車を購入したが、そのデザインとブランド力は新車同様に魅力的だと思う。
中古車ですが買いました🙆♂️
BMW X1 xDrive 18d
乗り出し330万円で認定中古車のため、ブレーキパッドと前輪タイヤ2本(4本買えてくれよ💦)、傷はタッチペンで修理してくれるそうです👍
20万弱値引いちゃった😱
ご褒美にスタバレモンagain💡 pic.twitter.com/wktQqpmo07— ミッチー (@Nb9L9EsZ5yd7qrR) June 7, 2023
やめたほうがいい車種
BMWの中古車を選ぶ際、特定の車種は故障が多い、修理費用が高いといった理由から避けた方が良いとされています。
具体的には、以下のような車種が該当します。
高性能モデルのMシリーズ
Mシリーズはその高性能を支えるための高度な技術が使われています。
そのため、故障が多いとされています。
ディーゼルエンジンの車種
ディーゼルエンジンの車種は、エンジンの故障が多いという報告があります。
年式が古い車種
年式が古いと、走行距離が少なくても補器類含めパーツが壊れやすい傾向があります。
カブリオレやサンルーフ付きの車種
開放感はありますが、長く乗る中で必ず壊れる部品があるため、壊れにくさを優先するなら避けた方が良いです。
ハイシリーズ車両
5シリーズ、7シリーズ、X6などの新車価格が高い車種は、故障時の修理費用が非常に高いです。
これらの車種を選ぶ際には、十分な情報収集と考慮が必要です。
また、記録簿がない車種も避けることをおすすめします。
壊れやすい?故障率とその理由
BMWの中古車が壊れやすいとされる理由は、やはりその複雑な構造と高度な技術にあります。
BMWは高性能な車を作るために、最新の技術を惜しみなく投入しています。
その結果、車の構造が複雑になり、それが故障の原因となることがあります。
また、BMWのエンジンは高回転を得意としていますが、それがエンジンの摩耗を早める一因となることもあります。
しかし、新車から10年程度であれば、ほとんどのBMWは故障知らずで走っています。
10年を経過すると、段々と故障が出てくることがありますが、その内実は主に小さな部品の劣化です。
故障がまとめて出るわけでもなく、大きくて高額なパーツが壊れるわけではありません。
優先度の低い故障であれば、先送りにしても構わないケースが多いです。
ただし、メンテナンスを怠った車はその劣化がやや早く訪れます。
この点で国産車は多少メンテナンスを怠っても長持ちします。
また、覚えておいた方が良いのは日本車以外は基本的にここで説明したようなものです。
むしろ輸入車のなかではBMWはかなり頑丈な方です。
これらの点を理解し、中古車を購入する際には、車の状態を詳しくチェックすることが重要です。
BMWの中古車をやめたほうがいい人の特徴
- おすすめのモデル
- 価格とブランドステータス
- 中古車の選び方と年式、走行距離の重要性
- やめたほうがいい人
おすすめのモデル
BMWの中古車を選ぶ際のおすすめモデルは以下の3つです。
3シリーズ
BMWの主力モデルであり、そのバランスの良さと信頼性から中古車としても人気があります。
特にエントリーモデルの320iは、手頃な価格でBMWを体験したい方におすすめです。
M4クーペ
高性能モデルのM4クーペも中古車としておすすめです。
そのパフォーマンスとスタイリッシュなデザインは、BMWの魅力を十分に体験することができます。
X1
BMWのSUVシリーズであるX1も中古車としておすすめです。
その頑丈さと実用性は、ファミリーカーとしても活躍します。
これらのモデルは、それぞれがBMWの特性をよく表しており、中古車としてもその魅力を十分に発揮します。
価格とブランドステータス
BMWの中古車の価格とブランドステータスは、その高級感と手頃な価格から多くの人々に注目されています。
新車の価格が高いBMWですが、中古車市場では比較的手頃な価格で購入することが可能です。
具体的には、3シリーズの最安グレードの新車価格は548~1040万円ですが、中古車価格は16~840万円となり、最多価格帯は100~250万円となっています。
また、5年落ちの3シリーズなら、新車価格の半分以下で購入することができます。
さらに、BMWというブランドは、その高級感と品質の高さから高いステータスを持っています。
BMWは車体自体が高く、維持費もかかるので、BMWを所有しているということ自体がステータスとなります。
これらの点を考慮に入れると、BMWの中古車は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
中古車の選び方と年式、走行距離の重要性
BMWの中古車を選ぶ際には、年式と走行距離の確認が重要です。
新車登録から3年以内の中古車は、ディーラー認定中古車でなくてもリスクが低いとされています。
しかし、それだけでは車の状態を判断するのは危険です。
BMWの車は高性能なエンジンと複雑な構造を持っており、それらが故障すると修理費用が高額になる可能性があるからです。
また、BMWの中古車を選ぶ際には、認定中古車の選択も考慮に入れると良いでしょう。
認定中古車は、BMW自体が品質を保証したもので、一定の保証期間がついています。
前述の通り、BMW Premium Selectionは、新車登録から5年以内かつ走行距離6万km未満の車で、納車前に最大100項目のチェックを実施し、エンジンやトランスミッション、ブレーキなどの主要部分に対して2年間の走行距離無制限保証がついています。
一方、BMW Approved Carは、初度登録から8年未満かつ走行距離100,000km未満の車で、1年間または20,000kmの保証がついています。
そして、BMW Used Carは、6ヶ月間の保証(走行距離5,000km以内)がついています。
やめたほうがいい人
BMWの中古車を避けるべき対象は以下のように具体化されています:
車に対する知識が少なすぎる人
BMWの車はその構造が複雑で、故障が起きたときの修理費用が高いため、車に対する知識が必要となります。
ランニングコストをあまり考慮していない人
BMWの中古車は初期費用は抑えられますが、維持費用が高いため、それを考慮に入れる必要があります。
新車の保証を重視する人
新車にはメーカーの保証がついていますが、中古車にはその保証がない、または期間が短いため、それを重視する人は新車を選んだほうが良いでしょう。
BMWの中古車はやめたほうがいいか、について総括
記事のポイントをまとめます。
BMWの中古車は新車と比べて手頃な価格で購入可能
故障率は高いとされており修理費用が高額になる可能性がある
購入後に予想以上の修理費用が発生した、あるいは故障が頻発したというケースも存在
BMWの中古車は部品や整備費用が高く、トラブルが起こった際には修理費用が高くなりやすい
BMWは高性能な車種であるため、正確な整備が必要で、適切に行っていない場合、故障が起こりやすい
BMW認定中古車は高品質な車を求める購入者にとって魅力的
購入前にはエンジンの状態をしっかりとチェックし、必要であれば専門家の意見も求めることが重要
BMWの中古車が新車に比べて安い理由は、主に車の価値が時間とともに下がる「価値の減少」と、修理やメンテナンスのコストが高いという点にある
新車を購入した時点で、その価値はすぐに下がり始め、高級車の場合、その価値の減少はより大きい
BMWの新車価格は最も安価なコンパクトカーであっても約400万円を超えるため、高額車に分類される